介護福祉士の年収はいくら?平均給与・手取り・年収アップの全データ【2026年最新】

介護福祉士の年収はいくら?平均給与・手取り・年収アップの全データ【2026年最新】 | 介護福祉士 年収 イメージ


「介護福祉士の年収って実際いくら?」「資格を取れば本当に給料は上がる?」――ざっくり言うと、介護福祉士の平均年収は約377万円(月給換算で約31.4万円+賞与)で、無資格介護職より約60〜80万円高い水準です。ここでは厚生労働省の最新統計、施設形態・地域・経験年数別の内訳、他職種との比較、現場のリアルな声、年収を上げる具体的アクションまで、5000字超で実用ベースで整理します。読み終える頃には、自分の年収が適正か、次に何をすべきかが明確になります。

3行で要点
  • 介護福祉士の平均年収は約377万円(厚労省・賃金構造基本統計調査ベース)
  • 無資格介護職より年収で60〜80万円、ヘルパー2級相当より30〜50万円高い
  • 施設形態・地域・夜勤回数・処遇改善加算の取得状況で年収は100万円以上変動
  • 2024年度の介護職員処遇改善加算一本化により、月額平均6,000円程度の追加賃上げ余地
目次

介護福祉士の年収:結論

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」および「令和5年度介護従事者処遇状況等調査」をもとにすると、介護福祉士(常勤・正規)の平均年収はおよそ377万円です。これは月給平均約26.9万円に、賞与(年間平均約54万円)を加えた金額に、夜勤手当・処遇改善手当などを含めた実支給ベースの数字です。

もう少し細かく見ると、男女・経験年数で次のように分かれます。

  • 男性介護福祉士の平均年収:約402万円
  • 女性介護福祉士の平均年収:約365万円
  • 勤続10年以上のベテラン介護福祉士:約430〜460万円
  • 新卒〜勤続3年未満:約310〜340万円

「介護職は薄給」というイメージが先行していますが、実は2012年以降の処遇改善加算の段階的拡充により、過去10年で介護福祉士の月給は約6万円上昇しています(介護労働安定センター調査)。とくに2022年2月の「ベースアップ等支援加算」、2024年6月の処遇改善加算一本化を経て、上昇トレンドは続いています。

一方で、施設形態・夜勤の有無・法人の規模によって年収レンジは大きく変動します。たとえば特別養護老人ホームで夜勤月4回をこなすベテラン介護福祉士は年収450万円に届くケースも珍しくありませんが、デイサービスで日勤のみだと年収330万円前後にとどまることが多いのが実情です。次章では、この差がどこから生まれるかを内訳で書きます。

年収の詳細データ・内訳

介護福祉士の年収を構成する主な要素は、基本給・夜勤手当・資格手当・処遇改善手当・賞与の5つです。それぞれの相場を見ていきましょう。

月収の内訳(特養・夜勤あり常勤モデル)

項目 金額の目安 備考
基本給 180,000〜220,000円 勤続年数で昇給
資格手当(介護福祉士) 5,000〜15,000円 法人による
夜勤手当 6,000〜8,000円×4〜5回 = 24,000〜40,000円 16時間夜勤の場合
処遇改善手当 20,000〜45,000円 事業所の加算区分による
各種手当(住宅・通勤等) 10,000〜25,000円
月収合計(額面) 約260,000〜340,000円

これに年2回の賞与(合計2.5〜4ヶ月分が一般的)が乗るため、年収レンジは340万円〜460万円程度に収まります。

手取りはいくら?

額面年収377万円の場合、所得税・住民税・社会保険料を差し引いた手取りはおよそ295〜305万円(月25万円前後)です。配偶者控除・扶養家族の有無・iDeCo拠出などで変動します。賞与込みで考えると「夏冬それぞれ手取り35〜50万円」がイメージしやすいでしょう。

施設形態別の年収相場

施設形態 平均年収 特徴
特別養護老人ホーム(特養) 約390〜430万円 夜勤回数が多く手当で上振れ
介護老人保健施設(老健) 約380〜415万円 医療連携が強く加算が手厚い
有料老人ホーム(介護付き) 約360〜420万円 運営法人で差が大きい
グループホーム 約340〜380万円 夜勤あり、小規模
デイサービス(通所介護) 約320〜360万円 日勤のみで夜勤手当なし
訪問介護(ホームヘルパー) 約330〜400万円 サービス提供責任者なら上振れ
サービス付き高齢者向け住宅 約330〜380万円 事業者の加算取得状況に依存

地域別の年収差

地域差も無視できません。東京都・神奈川県・大阪府は全国平均より20〜40万円高い一方、地方部は全国平均をやや下回ります。これは介護報酬の「地域区分」(人件費補正)に基づく1〜20%の上乗せが影響しています。

  • 東京都(1級地):平均年収約405万円
  • 神奈川・大阪・愛知(2〜3級地):約385〜395万円
  • 地方中核市(5〜6級地):約370〜380万円
  • その他地域(7級地・その他):約350〜365万円

経験年数による昇給カーブ

  • 1〜3年目:年収310〜340万円(基本給ベース・賞与少なめ)
  • 4〜9年目:年収360〜400万円(リーダー職・夜勤リーダー手当が加わる)
  • 10年以上:年収410〜460万円(ユニットリーダー・主任クラス)
  • 管理職(施設長・サービス提供責任者):年収500〜650万円

2019年に始まった「特定処遇改善加算」により、勤続10年以上の介護福祉士には月8万円相当の追加賃上げが配分される仕組みが整いました(事業所ごとの裁量あり)。長く続けるほど経済的メリットが大きくなる構造です。

要点
  • 夜勤の有無で年収は40〜80万円変動する
  • 地域区分の高い都市部は年収+20〜40万円
  • 処遇改善加算Iを取得している事業所を選ぶと月2〜4万円上振れする
  • 勤続10年超で特定処遇改善加算の優先配分対象になる

他職種・他施設との比較

介護福祉士の年収を客観視するため、関連職種や全産業平均と比較してみましょう。

介護関連職との比較

資格・職種 平均年収 介護福祉士との差
無資格介護職員 約298万円 −約79万円
介護職員初任者研修修了者 約325万円 −約52万円
実務者研修修了者 約345万円 −約32万円
介護福祉士 約377万円 基準
ケアマネジャー(介護支援専門員) 約410万円 +約33万円
社会福祉士 約420万円 +約43万円
看護師(准) 約410万円 +約33万円
看護師(正) 約498万円 +約121万円

介護福祉士は「介護現場の国家資格としての出発点」であり、ここからケアマネ・社会福祉士・認定介護福祉士へとステップアップすることで年収は着実に上がる構造です。

全産業平均・他業界との比較

  • 日本の全産業平均年収:約458万円(国税庁・令和4年民間給与実態統計調査)
  • 医療・福祉業全体:約407万円
  • 飲食サービス業:約268万円
  • 小売業:約356万円
  • 製造業:約460万円

介護福祉士の年収は全産業平均より約80万円低い水準ですが、飲食・小売など他のエッセンシャルワーク系サービス業と比較すると同等以上です。さらに、求人倍率は3.95倍(2023年度・介護分野)と労働市場が極めて売り手側に有利で、雇用安定性は群を抜いています。

正社員・パート・派遣の比較

雇用形態 時給/月収相場 年収換算
正社員(介護福祉士) 月給26〜30万円 約370〜420万円
派遣(介護福祉士) 時給1,500〜1,900円 約280〜360万円(フル稼働)
パート(介護福祉士) 時給1,300〜1,700円 約160〜220万円(週20h想定)
夜勤専従(介護福祉士) 1夜勤25,000〜35,000円 月8〜10回で約240〜350万円

夜勤専従は月10〜12回で年収400万円超のケースもあり、生活リズムを夜型に固定できる人には高効率な働き方です。

介護福祉士 年収 詳細イメージ

現場の声・実例

数値だけではリアリティが見えにくいので、実際の介護福祉士のキャリアパターンを3例紹介します(介護労働安定センターの公開事例および公的アンケートをもとに再構成)。

事例1:特養勤続8年・30代女性Aさん

地方都市の社会福祉法人運営の特養に勤務。基本給19.5万円、夜勤月5回(手当合計約4万円)、処遇改善手当3.2万円、住宅手当1万円で月収約32万円、年収約430万円(賞与4ヶ月分)。「ユニットリーダー手当が月1.5万円ついたタイミングで一気に年収が上がった」と語ります。

事例2:デイサービス勤続4年・20代男性Bさん

都市部の中規模法人。基本給18万円、日勤のみで夜勤手当なし、処遇改善手当2.5万円、月収約24万円、年収約340万円。「日中だけで生活リズムは安定するが、給与アップに天井を感じる。ケアマネ受験を視野に入れている」とのこと。

事例3:訪問介護サ責・40代女性Cさん

大手有料老人ホーム系列の訪問事業所でサービス提供責任者。基本給23万円+役職手当2.5万円+処遇改善加算3.8万円、年収約450万円。「シフト管理やケアプラン連携で残業はあるが、賞与4.2ヶ月で安定。実務者研修の講師補助でも報酬を得ている」。

ここがポイント
  • 同じ介護福祉士でも、施設形態・役職・夜勤回数で年収100万円以上変わる
  • ユニットリーダーやサービス提供責任者になると役職手当で月1.5〜3万円上振れ
  • 処遇改善加算の配分方法は事業所裁量。求人票では「加算区分」を必ず確認

アクション・次の一歩

「自分の年収は妥当か」「もっと上げられないか」と感じたら、次の3ステップで動くのが現実的です。

STEP1 全体像をつかむ

この記事のデータ・比較表で この記事のテーマ の輪郭を把握する。

STEP2 自分の条件と照らす

勤務地・経験年数・希望年収を整理し、当てはまる選択肢を絞り込む。

STEP3 信頼できる相談先を持つ

介護専門の転職エージェントなど、現場情報を持つ専門家に相談すれば判断精度が上がる。

1. 現職での年収アップ余地を試算する

まず給与明細を見て、処遇改善手当が「加算I」相当(月2.5万円以上)になっているかを確認しましょう。事業所の加算区分は介護保険事業者検索(WAM NET)で公開されています。加算IIやIIIにとどまっている場合、上位加算を取得している同地域の事業所に転職するだけで月1〜2万円アップします。

2. 上位資格・専門スキルで底上げ

  • ケアマネジャー(介護支援専門員):介護福祉士として実務5年+900日以上で受験可。合格すれば年収+30〜50万円が現実的。
  • 認定介護福祉士:実務経験5年以上の介護福祉士向け上位資格。手当月5,000〜15,000円が新設される事業所も増加中。
  • 社会福祉士:相談援助職へキャリア転換可能。地域包括支援センターなら年収420〜480万円帯。
  • 喀痰吸引等研修:医療的ケアに対応でき、特定処遇改善加算の配分が手厚くなる。

3. 介護専門の転職エージェントで市場価値を確認

転職を即決しなくても、現在の年収が地域相場より低いかどうかは介護専門エージェントに登録すれば数日でわかります。代表的なサービスとしてかいご畑、レバウェル介護(旧きらケア)、マイナビ介護職、介護ワーカー、ジョブメドレーなどがあります。複数登録して紹介求人の処遇改善加算区分・夜勤回数・賞与月数を比較するのがコツです。

とくに都市部の特養・老健・大手有料老人ホームは加算Iと夜勤手当の二重で年収400万円超の求人が多く、地方の同職種より50〜80万円上振れする余地があります。

よくある質問

Q. 介護福祉士の年収は今後上がりますか?

A. 上昇傾向が続く見込みです。2024年6月の介護報酬改定で処遇改善加算が一本化され、2024年度2.5%、2025年度2.0%のベースアップが財源として確保されました。さらに人材不足が深刻化しているため、求人市場側の競争も賃上げを後押ししています。ただし事業所による配分差が大きいため、加算区分が高い事業所を選ぶことが重要です。

Q. 介護福祉士の資格を取ると年収はいくら上がりますか?

A. 無資格・初任者研修修了者と比較した場合、平均で年30〜80万円アップします。資格手当(月5,000〜15,000円)に加え、処遇改善加算の配分が手厚くなるためです。事業所によっては「介護福祉士取得時に一時金10〜20万円」を支給するところもあります。

Q. 夜勤なしで介護福祉士として働くと年収はどれくらいですか?

A. デイサービスや訪問介護(日中シフト中心)で年収320〜370万円が相場です。夜勤手当の月2〜4万円分が乗らないため、夜勤ありの特養・老健と比べて年40〜80万円下振れします。家庭との両立を優先するなら、その分を「時間価値」として割り切る考え方もあります。

Q. 介護福祉士の手取り月収はいくらですか?

A. 額面月収27〜30万円の場合、所得税・住民税・社会保険料を差し引いた手取りはおよそ21〜24万円です。賞与は額面50万円なら手取り約40万円が目安。扶養家族の有無や住宅手当の課税扱いで変動します。

Q. 介護福祉士で年収500万円は可能ですか?

A. 可能です。実現ルートは主に4つ。①特養・老健で夜勤月5回以上+ユニットリーダー、②都市部の有料老人ホームで主任・施設長クラス、③ケアマネ資格取得後に居宅介護支援事業所の管理者、④夜勤専従+掛け持ち(副業可の事業所限定)。いずれも勤続8〜10年以上が目安です。

Q. 男女で年収差があるのはなぜですか?

A. 男性平均約402万円・女性平均約365万円と約37万円差があります。これは管理職比率の差、夜勤回数の差、勤続年数の差が複合的に作用しているためで、同条件(同役職・同夜勤回数・同勤続)で比較すれば差はほとんどありません。育児休業からの復帰支援や時短勤務制度の整備状況で女性側の年収維持力が変わります。

Q. 派遣の介護福祉士は正社員より稼げますか?

A. 短期的には派遣の方が時給1,800円超など高単価で稼げる場合がありますが、賞与・退職金・各種手当を含めた年収では正社員(介護福祉士)の方が30〜80万円高いのが一般的です。ライフプランや勤務地の自由度を優先する場合は派遣も選択肢になります。

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この記事を書いた人

介護福祉士・ケアマネジャー・看護師・施設長など、現場経験のある執筆者と編集者で構成された編集部です。一次情報と公的データ(厚生労働省・WAM NET・各種白書)を裏取りした上で、現場の体感に近い言葉で記事をまとめています。

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