デイサービスとは?仕事内容・年収・働くメリットの輪郭【2026年版】

デイサービスとは?仕事内容・年収・働くメリットを徹底解説【2026年版】 | デイサービス イメージ


「デイサービスって夜勤がなくて働きやすいって本当?」「未経験でも転職できる?」――介護業界で最も求人数が多い職場のひとつが、デイサービス(通所介護)です。日帰りで利用者を受け入れるため生活リズムが整いやすく、子育て中の方や未経験から介護の世界に飛び込みたい方にも人気があります。一方で、送迎業務やレクリエーションの企画など、特養や訪問介護にはない独自の業務もあり、向き不向きが分かれる職場でもあります。

ここでは、現役介護職と転職検討中の方に向けて、デイサービスの定義・1日の業務・年収相場・メリットデメリット・求人の探し方までを、厚生労働省の公的データを引用しながら整理しました。2026年最新の処遇改善加算の動向も踏まえ、後悔しない職場選びのために必要な情報を一気通貫でお届けします。

この記事のポイント
  • デイサービスは日帰り型の通所介護で、原則夜勤なし・日勤のみのシフトが中心
  • 常勤介護職員の平均月給は約27万〜29万円台、賞与込み年収は約340万〜380万円が中心レンジ
  • 送迎・入浴介助・レクリエーションが3本柱で、コミュニケーション力が活きやすい職場
目次

デイサービス(通所介護)とは

デイサービスとは、要介護認定を受けた高齢者が日帰りで施設に通い、入浴・食事・機能訓練・レクリエーションなどのサービスを受ける「通所介護」の通称です。介護保険法に基づき市区町村の指定を受けた事業所が運営しており、利用者は朝に送迎車で来所し、夕方には自宅へ戻ります。

厚生労働省の介護給付費等実態統計によれば、通所介護の事業所数は全国で約2万4,000か所あり、介護保険サービスの中でも最も身近な在宅サービスのひとつとして位置づけられています。

対象となる利用者と運営主体

利用対象は原則として要介護1〜5の認定を受けた方で、要支援1・2の方は「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」として地域支援事業の枠組みで利用します。運営主体は社会福祉法人・医療法人・株式会社・NPO法人など多岐にわたり、近年は民間企業の参入も増えています。

利用定員によって「通常規模型(19人超)」「大規模型」「地域密着型(18人以下)」に区分され、報酬単価や人員基準が異なります。地域密着型は市区町村の住民のみが利用できるアットホームな小規模施設で、認知症対応に強みを持つ事業所も多く見られます。

他の介護施設タイプとの違い

同じ「通い」のサービスでも、デイケア(通所リハビリ)とは目的や人員配置が異なります。デイサービスが「生活の継続支援」を主眼とするのに対し、デイケアは医師の指示に基づくリハビリテーションが中心です。下表で代表的な4つの施設タイプを比較しました。

項目 デイサービス デイケア 特養 訪問介護
サービス形態 通所(日帰り) 通所(日帰り) 入所(24時間) 居宅訪問
主目的 生活支援・社会交流 リハビリテーション 長期生活の場 居宅生活の継続
夜勤 原則なし 原則なし あり なし(夜間訪問あり)
必須専門職 看護職員 医師・PT/OT/ST 医師(嘱託) サービス提供責任者
未経験採用 多い 普通 多い 普通
このセクションの要点
  • デイサービス=通所介護で、日帰り型の在宅サービス
  • 事業所数は全国約2.4万か所で介護現場で最も身近な選択肢
  • デイケアと混同されやすいが、リハ目的の有無で明確に異なる

デイサービスの業務内容と1日の流れ

デイサービスの業務は「送迎」「入浴」「食事」「機能訓練」「レクリエーション」「記録」が柱です。利用者は1日定員10〜40名ほどで、9時頃から16〜17時頃までの滞在が一般的。職員は介護職員・看護職員・生活相談員・機能訓練指導員などがチームを組み、それぞれ役割分担しながら一日を回します。

主な業務(7項目)

1つ目は送迎業務です。普通自動車免許(AT限定可の事業所も多い)で利用者宅まで車両で迎えに行き、玄関先での乗降介助を行います。2つ目はバイタル測定。来所時に看護職員と連携し体温・血圧・脈拍を確認します。3つ目が入浴介助で、一般浴・機械浴を組み合わせて1日10〜30名ほどに対応します。

4つ目は食事介助・口腔ケア、5つ目は機能訓練・体操、6つ目はレクリエーション。歌・脳トレ・手工芸・季節行事など多彩な内容を企画します。7つ目は記録業務で、ケアプランに基づくモニタリングを書面または介護ソフトに残します。これらをローテーションで分担するため、1人が何役もこなす多能工的な働き方が求められます。

1日のスケジュール例

時間帯 業務内容 担当のポイント
8:30 朝礼・申し送り・送迎準備 利用者ごとの体調と注意点を共有
9:00 送迎・来所、バイタル測定 看護職員と連携し入浴可否を判断
10:00 入浴介助・体操・お茶 転倒リスク管理を最優先
12:00 食事介助・口腔ケア・服薬確認 誤嚥兆候を観察
13:30 レクリエーション・機能訓練 個別計画に沿って実施
15:00 おやつ・帰り支度 排泄誘導をこの時点で済ませる
16:00 送迎・記録・清掃・翌日準備 ヒヤリハットを記録に残す

夜勤・シフト体制

デイサービスの大きな特徴は、原則として夜勤がないことです。営業時間は概ね8:30〜17:30の日勤帯のみで、土日祝は休業の事業所も多く、家庭との両立がしやすいシフトとなっています。一方で「お泊まりデイ」と呼ばれる宿泊サービスを併設する事業所では夜間対応が発生する場合があるため、求人票の記載を必ず確認しましょう。

このセクションの要点
  • 業務は送迎・入浴・食事・レク・機能訓練・記録の6本柱
  • 1日のリズムは固定的でルーティン化しやすい
  • 夜勤がなく日勤のみが基本だが、宿泊併設型は要注意

デイサービスの年収・給与

施設タイプ別の介護職員 平均年収特別養護老人ホーム380万円介護老人保健施設370万円有料老人ホーム360万円グループホーム340万円デイサービス330万円訪問介護320万円サ高住340万円出典:厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査」「賃金構造基本統計調査」をもとに作成(概算)
施設タイプ別の平均年収相場(2025-2026年度概算)

気になる給与水準を、厚生労働省の公的調査をもとに整理します。総じてデイサービスは特養や老健に比べて夜勤手当が付かないため月給ベースではやや低めですが、ワークライフバランスを取りやすいという利点があります。

平均年収の目安

厚生労働省「令和5年度介護従事者処遇状況等調査結果」によれば、通所介護で働く常勤介護職員の平均給与額(基本給+諸手当+一時金1/12)は約27万8,000円です。これに賞与(年2回・計2〜3か月分が中心)を加味すると、年収換算では約340万〜380万円が中心レンジとなります。介護福祉士資格を保有する常勤者では月給ベースで約30万円を超えるケースも珍しくありません。

出典:厚生労働省「令和5年度介護従事者処遇状況等調査結果」/「令和5年賃金構造基本統計調査」

職種別の年収目安

職種 平均月給 想定年収 主な役割
介護職員(無資格) 約23万〜25万円 約290万〜320万円 送迎・入浴・レク補助
初任者研修・実務者研修 約25万〜27万円 約310万〜340万円 身体介護全般
介護福祉士 約28万〜31万円 約350万〜400万円 リーダー業務・記録
生活相談員 約27万〜30万円 約340万〜380万円 契約・家族対応
機能訓練指導員(PT/OT/ST等) 約30万〜35万円 約380万〜450万円 個別機能訓練計画
ケアマネジャー 約29万〜33万円 約370万〜420万円 ケアプラン作成
管理者 約32万〜38万円 約420万〜500万円 運営管理・労務

他施設タイプとの年収比較

同じ介護職員でも勤務先のサービス種別によって年収には差が出ます。夜勤手当の有無が大きな要因です。

サービス種別 平均月給(常勤介護職員) 想定年収 夜勤
特別養護老人ホーム 約34万円 約410万〜450万円 あり
介護老人保健施設 約33万円 約400万〜440万円 あり
グループホーム 約29万円 約350万〜390万円 あり
有料老人ホーム 約30万円 約360万〜400万円 あり
デイサービス 約27.8万円 約340万〜380万円 原則なし
訪問介護 約31万円 約370万〜410万円 一部あり

※厚労省「令和5年度介護従事者処遇状況等調査結果」をもとに編集部にて整理

年収を上げる4つの方法

第一に資格取得です。介護福祉士を取得すると処遇改善加算・特定処遇改善加算の対象範囲が広がり、月1万〜2万円の昇給が期待できます。第二に役職へのキャリアアップ。リーダー・主任・管理者と進むほど年収は上振れします。

第三に加算が手厚い事業所への転職。処遇改善加算Iを取得し、かつ「特定処遇改善加算」「ベースアップ等支援加算」を全て算定している法人は、職員への分配額が大きくなる傾向です。第四に機能訓練指導員・生活相談員などの兼務職。理学療法士や社会福祉士などの資格があれば、デイサービス内で兼務しつつ手当が上乗せされる事業所もあります。

このセクションの要点
  • 常勤介護職員の月給は約27.8万円、年収340万〜380万円が中心
  • 夜勤がない分、特養・老健に比べ月給はやや低め
  • 資格・役職・加算の3軸で年収アップが現実的に狙える

デイサービスで働くメリット・デメリット

給与だけでは語れない働きやすさと課題を、現場の声を踏まえて整理します。子育て・介護との両立を考える方ほどメリット側の比重が大きく、ステップアップを急ぐ方ほどデメリット側を重視する傾向があります。

  • 原則夜勤なしで生活リズムが整いやすく、家族との時間を確保しやすい
  • 土日祝休みや日曜定休の事業所が多く、年間休日110日超も珍しくない
  • 看取りや医療処置の頻度が低く、介護未経験でも入りやすい
  • レクリエーションや会話が多く、コミュニケーションの楽しさを感じやすい
  • 地域密着型では同じ利用者と長期的に関われるため信頼関係を築きやすい
  • 夜勤手当がないため、特養・老健と比較すると月給はやや低めになりがち
  • 送迎業務で運転に苦手意識がある人にはストレスとなる
  • レクや行事の企画負担が個人に偏ると残業や持ち帰り作業が発生することがある

キャリアの観点では、デイサービスは「在宅介護を支える視点」を養える貴重な現場です。利用者の自宅環境や家族介護者の状況を把握しながら関わるため、ケアマネジャーや生活相談員へキャリアチェンジする際の素地として高く評価されます。逆に、医療依存度の高い利用者への対応経験を積みたい場合は、老健や有料老人ホームの方が学びは多くなります。

このセクションの要点
  • 夜勤なし・休日多めで生活との両立がしやすい
  • 未経験スタートに向くがレクや送迎の負担は人を選ぶ
  • 在宅領域のキャリアの起点としてコスパが高い

デイサービスに向いている人・向いていない人

「介護の仕事に興味はあるけれど、自分に合うかわからない」――そんな方のために、デイサービス特有の業務に基づく適性を整理しました。実際に長く続けている職員の傾向をまとめています。

向いている人 向いていない人
会話やレクリエーションが好きで、場を盛り上げるのが苦にならない 1人で黙々と作業する方が集中できる
家庭やプライベートの予定を優先したい 夜勤手当を含めて高収入を最優先したい
普通自動車運転に抵抗がない 運転が苦手で送迎業務がストレス
季節行事の企画やDIYが好き イベント企画にやりがいを感じない
同じ利用者とじっくり信頼関係を築きたい 看取りや医療色の強いケアを学びたい

未経験の方でも、コミュニケーションが好きで体力に大きな不安がなければデイサービスは入り口として最適です。一方で、医療的ケアの経験を積み将来は病院併設施設へ進みたい方は、老健・有料・特養を併願した方がキャリアの幅が広がります。自分の5年後を起点に逆算するのがおすすめです。

デイサービスの求人を見つけるには

求人探しは「件数の多さ」よりも「自分の条件に合う事業所をどう選ぶか」が成否を分けます。介護労働安定センターの調査でも、入職後1年以内の離職理由のトップは「職場の人間関係」と「事前に聞いていた条件と違った」です。情報収集の質が転職満足度を決めます。

失敗しない3STEP

まず
条件の優先順位を3つに絞る

給与・通勤・休日・人員配置・教育体制など、譲れない条件を3つに絞り込みます。すべてを満たす求人は存在しないため、「外せない条件」と「妥協できる条件」を最初に分けることが重要です。

次に
介護特化の転職エージェントに2〜3社登録

介護専門エージェントは事業所の内部情報(離職率・有給取得率・人間関係)に強く、ハローワークでは見えない情報を引き出せます。複数社登録し、紹介求人と担当者の質を比較しましょう。

最後に
必ず見学・体験で現場を確認

面接前後に1〜2時間の見学や半日体験を依頼します。送迎ルート・入浴介助のオペレーション・職員同士の会話のトーンを観察すると、入職後のミスマッチを大きく減らせます。

失敗しない選び方5項目

1つ目は定員と職員配置のバランスです。利用者定員に対して常勤換算で何名の職員が配置されているかを確認しましょう。2つ目は処遇改善加算の取得状況。加算IかつI区分を取得している事業所は給与水準が比較的高めです。

3つ目は有給取得率と残業時間の実績値。「残業ほぼなし」と書かれていても、月平均何時間か必ず数字で確認します。4つ目は送迎エリア。担当エリアが広域だと運転負担が大きくなります。5つ目は研修・OJT体制。未経験者は入職後3か月の同行期間が確保されているかを必ず確認しましょう。

よくある質問

Q. デイサービスは未経験・無資格でも働けますか?
はい、未経験・無資格からの入職は可能です。実際に通所介護では介護職員初任者研修未取得のスタッフを採用し、入職後にスクール費用補助で資格取得を支援する事業所が多数あります。最初は送迎補助・配膳・見守り・レク補助からスタートし、半年から1年かけて入浴介助や記録業務を覚えるのが一般的なステップです。働きながら初任者研修・実務者研修を取得し、3年実務+試験で介護福祉士を目指すキャリアパスが王道となります。
Q. 普通自動車免許は必須ですか?
送迎業務がある事業所では原則として普通自動車免許(AT限定可の場合が多い)が求められます。ただし、送迎を専任ドライバーに分業している事業所や、機能訓練・相談員業務を中心とする募集では運転を必須としないケースもあります。求人票の「必要な免許・資格」欄に明示されているため、応募前に必ず確認しましょう。ペーパードライバー向けに入職後の運転研修を用意している事業所もあるので、面接時に相談するのがおすすめです。
Q. デイサービスとデイケアはどちらが働きやすいですか?
どちらも日帰り型で夜勤がない点は共通ですが、性格はかなり異なります。デイサービスは生活支援とレクリエーションが中心で、コミュニケーション重視の方に向いています。デイケアはリハビリ専門職(PT・OT・ST)と連携し医学的視点を学べるため、医療寄りのキャリアに進みたい方に向いています。給与水準はデイケアの方がやや高めですが、求人数はデイサービスの方が圧倒的に多く、未経験で入りやすいのもデイサービスです。
Q. 体力的にきついですか?腰痛が心配です。
入浴介助と移乗介助は確かに身体的負担がある業務ですが、近年は機械浴・リフト浴・スライディングボード・ノーリフトケア研修の導入が進んでいます。特に大規模型の事業所では機械浴を備え、職員2名以上での介助を徹底するなど腰痛予防の体制が整っています。事前見学で「ノーリフトケアを導入していますか」「リフトや福祉用具の活用状況は」と質問することで、身体負担への配慮度合いが把握できます。腰痛ベルトの支給制度がある事業所も増えています。
Q. パート勤務はできますか?時給の相場は?
デイサービスはパート求人が非常に多い職場です。日勤のみで時間帯が固定されており、9時〜15時など子育てと両立しやすいシフトが組みやすいためです。時給相場は無資格で1,050〜1,200円、初任者研修保有で1,150〜1,350円、介護福祉士で1,300〜1,600円程度が目安となります。地域や法人規模で差があり、首都圏・関西圏では上記より100〜200円高い水準も見られます。扶養範囲内の調整や週3〜4日勤務など、働き方の柔軟性が高いのもパートの魅力です。

デイサービスまとめ

デイサービスは、夜勤なし・日勤中心・コミュニケーション重視という独自の特徴を持ち、未経験から介護業界に入る方にも、家庭と両立したい現役介護職にも、現実的な選択肢となる職場です。年収面では特養・老健より控えめでも、ライフスタイルとの両立しやすさや在宅領域でのキャリア形成という観点で見れば、十分に納得感のあるキャリアが描けます。

転職を検討する際は、給与水準だけで判断せず「処遇改善加算の取得状況」「研修体制」「送迎エリア」「人員配置」を組み合わせて評価しましょう。介護専門の転職エージェントを併用し、必ず見学・体験を経てから意思決定することで、入職後のミスマッチは大きく減らせます。

この記事のサマリー
  • デイサービスは日帰り通所介護で、原則夜勤なし・日勤のみ
  • 常勤介護職員の年収中心レンジは約340万〜380万円
  • 資格・役職・加算の3軸で年収アップが現実的に狙える
  • 求人選びは「条件3つに絞る→エージェント併用→必ず見学」が王道

執筆者:介護キャリア編集部(介護福祉士・社会福祉士の有資格者を含む編集チーム)

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この記事を書いた人

介護福祉士・ケアマネジャー・看護師・施設長など、現場経験のある執筆者と編集者で構成された編集部です。一次情報と公的データ(厚生労働省・WAM NET・各種白書)を裏取りした上で、現場の体感に近い言葉で記事をまとめています。

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